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「妻のことも大好き」なのになぜ?47歳同士でダブル不倫

昨今、不倫の主流は「ダブル不倫」に移っていて、男性のほうがロマンチックに恋を語る――そう言うのは、不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんです。男性の不倫はどんなきっかけで始まるのか。相手女性への、そして妻への気持ちは。亀山さんが、不倫の恋に身をやつす「男性」たちの胸のうちをレポートします。

 

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根っから女性が大好き、というタイプの婚外恋愛


 根っから女性が大好きという男性がときどき存在する。おしなべて、男性の胸のうちには大小は問わず「女性への恨み」みたいなものが隠れているような気がするのだが、そういうものがまったくない男性のことだ。

 

男性の女性への恨みというのは、異性の体から産まれてくることに端を発しているのではないかと思うのだが、だからこそ母親に異常な執着を抱くマザコンもいれば、「思うように愛されなかった」と恨みを抱えるマザコンもいる。母と娘とはまた違った確執をもっている男性も少なくないように思う。

 そういった確執を抱えきれないからこそ、男は男であるだけで女よりエライと、女性を下に見ることで自身の存在価値を見いだそうとしているのかもしれない。あるいは母の溺愛によってプライドだけが肥大していった可能性もある。いずれにしても、男性は母親の影響を免れない。

 ところが根っからの女性好きというのは、母親に特別執着もなく、自分とは違う性であるというだけで「わーい」と喜んでしまうタイプ。明るくて女性を励ましたり元気づけたりするのが大好きで、男女問わず友だちが多くて魅力的だったりもする。なんの下心もなく女性とみれば親しくなろうとするので誰からも憎まれない。

 こういうタイプは、恋に落ちるとめいっぱい恋を楽しもうとする。ところが恋が始まって少したつと、妻を見ては「オレはいけないことをしている」と嘆くのだ。

 

妻も彼女も好きだから選べない


 リフォーム関係の会社を営むリョウスケさん(48歳)がまさにこういう男性。結婚して25年の間に何度か恋はしたが、「今の恋がいちばん自分をコントロールできない」と言う。相手は仕事先の家の主婦・トモコさんで同い年。2年ほど前、夫も交えてリフォームの話をし、2ヶ月ほどで仕事が終わったので疎遠になった。街でばったり会ったのが1年前だ。

 

「こんな偶然があるんだと思いました。彼女のことはずっと気になっていたけど、仕事先の奥さんを誘うことはできなかった。再会できたのでお茶を飲んで、連絡先を交換して別れたんですが、楽しい時間だった。楽しかったからまた会いたいなと思って連絡したら、彼女もそう思っていた、と。じゃあ会いましょうって会ったら、彼女をもっと知りたくなった。そういうものですよね、恋って」

 勢いで突っ走るような恋の始まりに、人は何も考えられないのかもしれない。だが、リョウスケさんにもトモコさんにも家庭がある。リョウスケさんは学生時代からつきあっていた女性と卒業後すぐ結婚。22歳を筆頭に3人の子がいる。トモコさんは32歳のときに一回り年上のバツイチ男性と結婚、ひとり息子がいる。どちらの家庭も破綻しているわけではなかった。

 

 家庭と恋は別だと割り切ろうとしている
 

僕は妻のことも大好きなんですよね

 臆面もなくリョウスケさんはそう言う。19歳のころからつきあってすでに30年近いのだが、妻は「特別な女性」なのだそう。

「ふたりでがんばって働いて3人の子を育てて。そうなると妻とは同志みたいなものと言う男は多いと思うんですが、僕にとっては永遠に女性です。今も週末はふたりでブランチに行ったりする。子どもたちは『ヘンな夫婦だよね』ってドン引きしてます(笑)」
 

その一方で、トモコさんに対しても恋愛感情が止まらない。トモコさんと出会う前の時間が長すぎるので、「知り合うには時間がかかる」。そのため知っていく過程が楽しくてたまらないのだという。

「夫婦にしろ恋人にしろ、人をひとり理解するのは一生かかっても無理だと思うんです。人は日々変わるしね。だから妻への興味も尽きないし、47歳で知り合ったトモコさんにいたっては彼女の47年間を知るのにどれくらい時間がかかるのだろうと思う。でもそうやって知っていくのが恋愛の醍醐味じゃないかと思うんです」

 話を聞いていると、軽くておもしろいだけの男性だけではないのだ。妙にまじめなところがある。これまでの恋と、トモコさんの違うところはと問うと、彼は真剣に考え込んだ。

「彼女、意外とものごとを斜めから裏から見るタイプなんですよね。そこがおもしろい。僕も妻もわりと単純な性格だから、トモコさんの裏読みは好きですね。もちろん性的にも合うし。あ、妻とももちろん合うんですけど、トモコさんは長年レスだったらしいので、一からふたりで行為を作り上げていくのが楽しい」

 

仕事に恋に妻とのデートにと日々忙しいリョウスケさんだが、最近、夜中にふっとひとりで考えてしまうことがあるという。

「最終的にどうなるのか、どうしたらいいのか。妻とは別れない、でもトモコさんとも別れたくない。世間では許されないことだし、妻が知ったら離婚を突きつけられるかもしれない。ときどき、そら恐ろしい気分になるんです」

 そうは言っても、これからトモコさんに会うと言って去っていった彼の背中は、やはりどこか恋する楽しさに満ちているように見えた。

 

離婚と浮気不倫調査